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経済

消費税について思うこと⑤

軽減税率の存在に意味があるとすれば、一消費者として各個人が自尊心を維持しながら消費行動に向き合える点にあります。私は、経営学者でしたから、消費者が買い物をしようとする時の気持ちを考えてしまいます。

軽減税率を導入することで、軽減税率の対象品を購入するのもしないのも、消費者個人に選択権が与えられます。対象でない品物を購入する時には、高額商品を購入できるという自尊心が強化されることもあるでしょう。つまり、「私は、高い税率の商品を買えるだけの収入があるし、これでちょっと余分に税金を納めて、街や国のためになっているから、良いことをしているな」と感じられます。

また、そうでない品物を購入するとしても、国から低所得者だと分類されて現金給付を受けるよりも、自ら選んで購入することで、自尊心は維持されます。つまり、「私は、低い税率の商品を買うことにしたけれども、国からあなたは所得が低いからお金をあげますと言われるのではなくて、高所得者ほどではないけれども、ちゃんと税金を納めて、国民、市民としての義務を果たして、世の中の役に立っているから、自信を持って、権利も主張していけるな」と感じることができるのです。

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