頭師のぶひで

頭師暢秀(ずしのぶひで)オフィシャルウェブサイト

安全保障

防衛について思うこと②

安全保障関連法が成立するまでの過程は、どこか乱暴だったという印象をお持ちの読者もいらっしゃることかと思います。確かに、国会の会議室とは思えない大騒ぎの映像は、残念でもあり乱暴に映りました。

しかし、衆議院での質問時間は、野党が9割の時間を占めているように、丁寧といえば丁寧だったと思います。様々な委員会での“落ち着いていたはずの”議論は、テレビ放映されることもめったにありませんから、ああいった大騒ぎの映像しか一般人に届いてこない代議制民主主義制のデメリットが浮き彫りになったとも言えます。

ただし、今回の安全保障関連法の議論の過程では、曖昧な用語の定義や、論理的な飛躍を感じさせる部分があったことは否めません。特に、学者の意見をないがしろにするような態度が一部の政治家から見られたことは残念です。私、学者出身ですから強く思います。学者は、あるテーマについて、場合によっては一生をかけて研究している人たちです。そこで得られた知見は、学者が論文として発表していないまでも、彼らの頭の中に漠然とした抽象的なアイデアとして溜め込まれている内容もあるのです。政治家は、学者の研究内容のみならず、研究の経緯に敬意を払う謙虚さが必要だと思います。

-安全保障
-, ,